2016年11月10日より、カナダ国籍をお持ちの方は必ずカナダパスポートの携帯が義務付けられるようになりました。
これは大人も子供も関係なく、です。
そして、当たり前ですが新生児もカナダへ行く際はカナダパスポートが必要となります。
カナダへの渡航の際のeTAについて
eTA(電子渡航認証)は、カナダ入国にビザが不要な国のパスポートを持つ人(米国を除く)が短期間の滞在のために空路でカナダに入国する際に必要な入国要件として導入されました。
2015年8月1日に申請の受付が開始し、2016年3月15日に義務化されました。
その後2016年11月9日までの猶予間が設けられ、eTAの取得がなくてもカナダ行きの航空便に搭乗できました。
それまで日加の二重国籍の方は日本のパスポートでeTAを取得し、渡航していたのではないでしょうか。
しかしながら、2016年11月10日よりカナダ国籍をお持ちの方はカナダパスポートの提示が必要となりました。
従ってカナダ国籍をお持ちの方やカナダ永住権を持つ方はeTAの申請は出来なくなっています。
例外として、米国籍の方/米国のパスポート保持者はeTA申請不要です。
ですが米国の永住者はeTAを取得する必要があり、カナダ行きの航空便にチェックインする際に、有効な米国永住者カード(グリーンカード)と有効なパスポートの提示が必要です。
ちなみにeTAの申請費用はカナダドル$7で、オンラインでカナダ政府のウェブサイトから申請できます。
日本で生まれ、片親がカナダ人の場合要注意
上記2016年11月から始まったポリシーをご存知でないかたで、日本生まれの日本とカナダの二重国籍をお持ちの方やそのようなお子さんをお持ちの方、おそらく日本のパスポートで渡航されていたのではないでしょうか。
繰り返しますが、カナダ国籍を持っている場合日本のパスポートのみでの渡航は2016年11月10日より出来なくなったので要注意です。
「日本で生まれて今までカナダ政府にカナダ人であるとは登録していないから大丈夫」
ではなく、日本で生まれていても生まれた時点で片親がカナダ人だと自動的にカナダ国籍が授与されていると見做されます。
従って日本で生まれても自動的にカナダ人とみなされます。
こちらからお子様やご自身のカナダ国籍を確認出来ます。
カナダへ渡航の際、何をする必要があるのか
それではカナダ国籍を有している場合、カナダへ渡航する前に何をすればいいのでしょうか。
もし生まれてから何も行動を起こしていないようでしたら、お子様もしくはご自身のカナダ国籍証明書を申請し取得する必要があります。
その後カナダ国籍証明書が手元に届いたら今度はカナダパスポート申請となります。
カナダパスポートの申請に関しては下記リンクをご覧ください。
そしてカナダパスポートを手にし、ようやくカナダへの渡航が可能となります。
カナダパスポートを携帯しないで渡航する場合
それではカナダパスポートを携帯しないでカナダに渡航しようとした場合どうなるのか。
カナダ国籍をお持ちの場合、そもそもeTA申請は出来ないはずです。
それでも通ってしまった場合、チェックインカウンターでカナダ国籍があると分かったら、カナダパスポートの提示を要請されます。
カナダパスポートを持っている親と一緒に渡航する場合、子供もカナダ国籍ですのでカナダパスポートがないと不自然ですよね。
そしてカナダパスポートの提示が出来ない場合、最悪飛行機への搭乗が拒否されます。
結果、渡航日程の変更もしくはキャンセルを余儀なくされると考えた方がいいでしょう。
金銭面や休みの日程など、再度カナダ行を手配することを考えたら本当に大変なので、カナダパスポートをちゃんと取得してから渡加されることをオススメします。
もしカナダ国籍証明書もない場合でも、カナダ国籍証明書とTemporary Passportを同時に申請する方法もあるので、まだ渡加まで2週間ある場合はちゃんと申請してから渡航しましょう!
『【カナダ国籍証明書】日本で出生した子供の市民権Canadian Citizenship Certificate申請方法を丁寧に解説します!』
ただ、渡航まで2週間未満の場合は結構微妙なラインだと思います。
一度カナダ大使館領事部に問い合わせてみるのをオススメします。
まとめ
空港で搭乗を拒否されるという最悪の状況に陥らないためにも、カナダとの二重国籍で未だにカナダ国籍証明書やパスポートを申請していない方はすぐにでも申請書類の準備を始め、申請することを推奨します。
もう片方のパスポート(日本のパスポート)のみでは不十分です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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