国民の7割が東京2020オリンピックの中止もしくは延期を望んでいたにもかかわらず無観客で実行されたのは記憶に新しいですね。
それにも関わらず、2021年8月24日~9月5日に開催予定のパラリンピックの開会式出席するため、IOCバッハ会長が前日の23日の朝に再来日し26日まで滞在することになったそうで、話題になっています。
オリンピック後には銀座を散策して非難されていた上に高級ホテル全フロア借りたとのことで避難の対象になっていました。
そんなバッハ会長、年収は億越えで資産は400億円以上なんだとか。
その上『ぼったくり男爵』という異名もお持ちです。
その理由について調べてみました。
バッハ会長のプロフィール
名前:トーマス・バッハ(Thomas Bach)
生年月日:1953年12月29日(2021年8月現在67歳)
国籍:ドイツ
出身地:バイエルン州ヴュツブルク
出身校:ヴュルツブルク大学法学部
職業:弁護士
前職:ゴルファ・アラブ・ドイツ商工会議所会長
当時の西ドイツで生まれたバッハ会長は1970年代にフェンシングクラブに所属していました。
そして1976年、22歳の時に、モントリオール・オリンピック(団体チーム)で金メダルを獲得しました。
その他にいくつもの世界選手権等で優勝するなどし、数々のメダルを総なめにしてきたそうです。
オリンピックでは38個。
世界選手権・欧州選手権で298個のメダルを獲得。
ものすごい功績ですよね?!
高校卒業後は1973年から1979年までヴュルツブルク大学法学部で法律・政治学を学び、1979年、第一次国家試験(司法試験)を通過して卒業。
1982年には第二次国家試験(司法試験)に合格し、博士号を取得した後にはご自身の弁護士事務所を開設していました。
スポーツ選手としても一流でしたが弁護士の資格も取るなど、文武両道とはこのような方のことを言うのかもしれませんね。
バッハ会長の年収や資産はいくらほど?
バッハ会長のIOCの報酬ですが、組織の透明性を高めるためにIOC(国際オリンピック委員会)が公表していたので簡単に調査することができました。
IOC副会長時代の年収は?
バッハ会長は2000年 – 2004年と2006年 – 2013年はIOC副会長を務めました。
当時、4人のIOC副会長を含む計14人の理事には、会議や公務で出張する際に日当900ドル(約11万円)が支払われていたようです。
その一方で、他の委員は同様の場合に日当450ドル(約5万5000円)を受け取っていたとか。
また、全IOC委員の報酬は年間7000ドル(約84万円)となっており、交通費や宿泊費については事前にIOCから支払われているそうです。
バッハ会長は当時以下の通り様々な役職にも就いていました。
2000~2008年:シーメンス(電機)の顧問
2000~2009年:シーメンス・スイスの取締役会構成員
2005~2009年:フェロスタール有限会社(鉄鋼)の顧問
2008~2013年:メリウス有限会社の諮問委員会委員長となり、投資会社「クウェイティ・ジャーマン・ホールディング・カンパニー」の子会社としてドイツ国内の活動を担う。
2009~2013年:ニュルンベルク保険株式会社オーストリアの監査役会構成員、バルテック有限会社(産業保安技術)の諮問委員会委員
2006年~2013年:ゴルファ・アラブ・ドイツ商工会議所 (Ghorfa Arab-German Chamber of Commerce and Industry) の会長に就任。IOC会長の就任後に辞任。
様々な役職を兼任されていたのですね!
どれだけ報酬を貰っていたのかも気になるところです。
ただ、IOC副会長としては会議や公務で出張する際に日当として約11万円なのでそこまで高くないのかなとは感じました。
でもこの他にも報酬はあったのか、気になるところではあります。
そして2013年にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた第125次IOC総会で、ジャック・ロゲの後任として第9代IOC会長に選出されました。
バッハ会長のIOCの年収はいくら?
バッハ会長の年収は€225,000 ($244,000)、日本円に換算すると約2900万円だそうです。
IOC会長の1期の任期は4年。
そうなるとIOC会長の報酬は1億1600万円!
そして2021年3月にIOC会長として再任が決まりました。
ということは2024年のパリ大会が終わるまでは会長職。
それまでの報酬は単純計算で2900万円x8年=2億3,200万円!
その他に会議や出張の日当も支払われる場合、結構な額になりそうですね。
もちろん金額としてはかなり高いですが、世界を飛び回り、責任の重さを考えると大企業の社長・会長よりは少ないのかもしれませんね。
ただ、一説によると他にも裏収入があるとかないとか・・・?!
バッハ会長の400億円の資産とは?
バッハ会長の母国・ドイツでは、バッハ会長は資産400億円も保有していると報じられているようです。
前述の通り、IOC会長になる以前は様々な企業で顧問をされていました。
その際の報酬が、
「年間40万ユーロ(約5,280万円、現在のレート、以下同)という破格の顧問契約料に加え、日当として5,000ユーロ(約66万円)もの報酬を得ていたんです。後にこれが問題になり、2010年に契約を打ち切られています」(女性自身)
その他にも、
「2005年から2009年までの間、バッハ氏は顧問としてフェロスタール社と契約していました。年間20日の勤務で12万5,000ユーロ(約1,650万円)の報酬に、1日5,000ユーロの海外出張費。そして2,900万ユーロ(約38億3,000万円)以上の取引の仲介に成功した場合、その一部が成功報酬として支払われるという契約でした。(女性自身)
2013年に会長への就任と共に、多くの会社との顧問契約を解消したバッハ氏。
ですがそれまでのビジネスで3億ユーロ(おおよそ400億円)以上の資産を築いてきた経歴があるようです。
なんだかどす黒い感じですね。
『ぼったくり男爵』とは一体どういう意味?
バッハ会長が「ぼったくり男爵」と呼ばれているのは皮肉を込めてのようです。
実際 IOCの幹部はしばしば「五輪貴族」と呼ばれています。
その理由として会長に「貴族」が多かったから。
第2 代(1896-1925)のクーベルタンは男爵。
第3代(1925-42)のアンリ・ド・バイエ=ラトゥールは伯爵。
第6代(1972-80)のマイケル・モリス・キラニンは男爵。
第7代(1980-2001)のフアン・アントニオ・サマランチは侯爵。
第8代(2001-13)のジャック・ロゲは伯爵。
歴代9人の会長のうち5人が爵位を持っていました。
しかしバッハ会長は貴族ではありません。
会長就任以前は「桁違いの報酬の人」というイメージで、よく言えば「やり手のビジネスマン」。
悪く言えば「お金に汚い」と思われています。
そういったこれまでの経験も含め、「ぼったくり男爵」と揶揄されているようですね。
まとめ
IOCバッハ会長のプロフィールを簡単に見ると同時に、どれほどの年収や資産があるのか。
なぜ「ぼったくり男爵」と呼ばれているのかも見ました。
スポーツでの功績までは凄いですが、それ以降の仕事が桁違いの給料をもらっており「ぼったくり男爵」という異名が似合う人になってしまいました。
ご自身の能力をよりスポーツや平和のために使ってくれていたら世間の見る目も違い、よりよい異名が与えられたのかもしれないのに。
残念ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメントを残す