カナダパスポートの申請は大まかに3通りあります。
1つ目はGeneral Passport Application
2つ目はSimplified Passport Renewal Application
3つ目はChild Passport Application
今回は1つ目のGeneral Passport Applicationについて解説します。
General Passport Applicationの申請条件
下記の方が主にGeneral Passport Applicationパスポート申請に該当するかと思います:
- 16歳以上のカナダ国籍所持者。
- Simplified Passport Renewalでカナダパスポートを更新出来なかった方。
- パスポートを紛失・損傷した方。
General Passport Applicationの申請必要書類
1)申請書
カナダ以外の国から申請する際は、PPTC040《英語版》かPPTC041《仏語版》を使用します。
カナダ・アメリカから申請する際は、PPTC153《英語版》かPPTC154《仏語版》を使用します。
General Passport ApplicationにはGuarantor(1名)とReference(2名)が必要となります。
詳細につきましては下に記載されているGuarantorとReferenceの条件をご覧ください。
2)出生証明書もしくはカナダ国籍証明書
英語で言うと、Birth Certificate、仏語ですとCertificat de naissance、カナダ以外の国で生まれた方はCanadian citizenship certificateの提出が必要です。
こちらはコピーは不可で原本のみとなりますが、新しいパスポートが出来上がったら一緒に返却してもらえます。
3)写真2枚
縦7cm×横5cmで背景は白から明るいグレーで撮ります。
写真の裏には写真を撮った日付と写真屋さんの住所を英語もしくは仏語で記載。
プロの写真屋で撮ることを推奨されていますが、写真のサイズと背景等の条件が満たされていれば証明写真機でもOKです。
写真の詳細な条件についてはこちらから確認してください。
日付の他にGuarantorの方に一文、
「I certify this to be a true likeness of (名前)」
と書いてもらい署名も貰うのをお忘れなく!
これ大事です!
4)身分証明書(原本もしくはコピーの場合Guarantorの署名入り)
下記5つの項目が含まれた身分証明書の提出が必要です。
名前
性別
生年月日
写真
サイン/署名
もし二重国籍をお持ちでしたらパスポートを使われる方がベストでしょう。
ですが、上記5つの項目全て入っている身分証明書が無い場合、何枚かで証明書を出してもOKです。
例えば保険証と学生証を併せて上の5項目がカバーされればOKです。(両面同じ用紙にコピーしましょう。)
証明書が日本語で記載されている場合は、カナダの公用語である英語もしくはフランス語への翻訳が必要です。
また、翻訳もプロの翻訳家による翻訳である必要があります。
5)パスポート費用
5年パスポートもしくは10年パスポートを申請できます。
カナダとアメリカ、カナダ・アメリカ以外の国で申請する際には料金が違います。
支払い方法も国によって異なるので事前に調べましょう。
ちなみに日本から申請する場合の支払い方法はこちらから確認しましょう。
6)返信用封筒 - 日本でにの申請はレターパックプラス(赤い510円の封筒)
郵便局やコンビニでお買い求めできます。
※6のレターパックについてはパスポート返信用封筒です。
パスポート発行後窓口へ取りに行かれるのであれば不必要です。
通常新しいパスポートが出来てきたら前のパスポートと一緒に家まで送付されます。
Guarantor(保証人)の条件
カナダパスポートのGuarantor(保証人)は誰でもなれる訳ではありません。
大まかに分けるとGuarantorになれる人は2つに分けられます。
1つ目はカナダパスポートを持ったカナダ人
そして下記条件を満たしている必要があります:
- 有効期限内もしくは失効してから1年以内のカナダパスポート保持者
- 申請者を2年以上知っている人(個人的に2年以上の付き合いがある人)
- 18歳以上のカナダ人であること
- Guarantor自身がパスポートを申請したときに16歳以上であったこと
- 申請書に必要事項を全て記入して頂ける人
- 要請があった場合にコンタクトが取れる人
Guarantorはご家族の方、同じ住所に住んでいる方でもOKなのでご家族に上記条件を満たしている人がいれば簡単ですね。
もしくはカナダ人のお友達に頼んでみましょう。
2つ目はOccupation-Based Guarantor
こちらは権威ある職業についている方の保証で、カナダ人である必要はありません。
- 医者
- 大学の学長
- 歯科医
- 判事
- 弁護士
- 公証人
- 薬剤師
- 警察官
- 銀行のSigning Officer(決定権がある人)
- 獣医
それでもGuarantorが見つからない場合は、Statutory Declaration in lieu of Guarantor (PPTC132)を使用することが出来ます。
このフォームはネット上には無いようですので直接大使館領事部に問い合わせましょう。
そしてPPTC132を使う場合は追加でカナダドル$50がかかるのと、申請者は最寄のカナダ大使館もしくはカナダ領事館へ行きオフィサーの前で宣誓する必要があります。
Reference(身元保証人)の条件
Referenceになれない条件は下記の通りです:
- 配偶者および被扶養者
- 両親ならびに義理の両親(義理の両親の再婚相手もNGです)
- 子供(子供の配偶者もNGです)
- 兄弟姉妹とその配偶者
- 義理の兄弟姉妹
- 祖父母(とその配偶者)
- 義理の祖父母
- 孫とその配偶者
- 同じ住所に住んでいる人(ルームメイトもNGです)
従って、2年以上知っている/付き合いのある友達、知人、ご近所さんにReferenceになってくれるようお願いするのが宜しいかと思います。
Referenceの方が特に申請書に記入する必要はありませんが、Referenceになって貰った方には事前にカナダパスポート申請のことで連絡が行くかもしれない旨をお知らせしておいた方がいいと思います。
カナダパスポートの申請方法と受領方法
申請方法は二通りです。
1つ目は窓口での申請です。
日本で申請される場合は東京にあるカナダ大使館の領事部窓口での申請になります。
月曜日から金曜日(祝日を除く)、午前9時半~正午までが申請時間となるので時間には余裕を持って行きましょう。
尚、大使館の休館日はこちらから確認できます。
パスポートの受領は、上記の時間帯の他に午後2時~5時の間でも出来ます。
カナダで申請される場合は最寄のPassport Canada Officeからになります。こちらから最寄のPassport Officeを探しましょう。
海外で申請される際はお住まいの国のカナダ大使館領事部のウェブサイトをチェックしましょう。
2つ目は郵送での申請です。
郵送で申請される際はレターパックプラスを購入し、下記住所宛に送付します:
〒107-8503
東京都港区赤坂7-3-38
カナダ大使館 領事部宛
※領事部を書かないと他の部署へ郵便物が行ってしまう可能性があるので忘れないように明記しましょう。
また、パスポートを送る訳ですから追跡番号の付いているレターパックプラスでの送付を推奨します。
カナダパスポートの申請から受領まで
カナダで申請される場合で:
Passport Officeの窓口で申請された場合は10営業日
Service Canadaで申請された場合は20営業日
郵送で申請された場合は20営業日(郵送日数は含まない)
カナダ・アメリカ以外で申請された場合(日本も含む)、全ての必要書類がパスポート申請関係部署にて受領されてから20営業日程かかります。なので時間に余裕を持ってパスポート更新をしましょう!
カナダで申請する場合のみUrgent ServiceとExpress Serviceというサービスがあります。
- Urgent Serviceをご利用される場合は翌営業日終了時間(By the end of the next business day)までにはパスポートが発行されます。その際追加料金がカナダドル$110かかります。
- Express Serviceをご利用される場合は2~9営業日で新しいパスポートが発行されます。追加料金がカナダドドル$50かかります。
上記サービスを使用される際は、Passport Canada Office窓口での申請のみとなります。また、通常のパスポート申請書類の他にProof of Travel (フライトスケジュール等の旅程のコピー)の提出も必要となります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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