2020年3月29日に「志村けんさんの逝去」という日本中を悲しみの渦に巻き込むニュースが報じられました。
志村けんさんと言えば『8時だョ!全員集合』で「ザ・ドリフターズ」のメンバーとしてブレークし、日本の朝に笑いを届けてくれていました。
常に第一線で活躍し、様々なギャグ・ネタを披露し笑いを提供してくれましたね。
そんな志村けんさん、実は今では当たり前となっている「最初はグー」の発案者!
いつ、どのようにして「最初はグー」ができたのか。
そして海外にも普及したという志村けんさんの功績やYouTubeの起源説もまとめてみました。
志村けんの突然の訃報
今月20日に入院し、23日にコロナウィルスに感染していたのが判明。
日本中の誰もが志村けんさんの早期回復を願っていた矢先の訃報でした。
「8時だョ!全員集合」「志村けんのだいじょうぶだぁ」といった番組や「アイーン」などのギャグで知られるコメディアンの志村けんさんが29日深夜、新型コロナウイルス肺炎のため亡くなりました。70歳でした。https://t.co/miCNbUkskG
— 毎日新聞 (@mainichi) March 30, 2020
志村けんは「最初はグー」の発案者?!
70歳で逝ってしまった志村けんさん。
世界の北野武も「天才」と絶賛するお笑いの才能を持ち合わせ、「バカ殿」、「変なおじさん」、「ひとみばあさん」などのキャラクターから、「アイーン」や「だいじょうぶだぁ」などの伝説的なギャグも生み出してきました。
「最初のグー」が考案された背景【志村けんが当時を語る動画あり!】
そんな志村けんさん、じゃんけんでお馴染みの「最初はグー」の考案者だったってご存じでしたか?
どうやって考え出されたかというと、当時仲間と飲み代の支払う人をじゃんけんで決めようとしていたそうです。
しかしみんなかなり酔っぱらっているためじゃんけんで手を出すタイミングが合わなかったんだとか。
そこから志村けんさんが、
「最初はグーで合わせよう」
となり、最初はグーでじゃんけんをしていたそうです。
毎週これをやっており、「これは面白い!使える!」と思い、コントに取り入れられたそうです。
志村けんさんがどのように「最初はグー」を発案されたのかを語っている動画がありました!
「最初はグー」を発案したのは志村けん。pic.twitter.com/RRqDOeFplb
— 君島良夫▽おうち時間 (@Yosh_10) March 30, 2020
志村けんさんにSMAP。
今となればある意味大変貴重な動画ですね。
そして日本じゃんけん協会は通常「パー!」や「グー!」などとツイートしていますが、今回の志村けんさんの訃報が報じられ以下の通りツイートしていました。
はじめてグーチョキパー以外を呟きます。
日本でこれ程じゃんけんが広まったのは志村けんさんが考案した「最初はグー」があったからに他なりません。ラジオで間接的ではありますが交流させて頂きました。
何より沢山の笑いをありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。— 日本じゃんけん協会 公式 (@JapanRPS) March 30, 2020
「最初のグー」はどうやって広がったの?
前述の通り、じゃんけんの掛け声「最初はグー!」を広めたのは志村けんさん。
そしてこれを日本全国に広めたのも、志村けんさんでした。
元々はお座敷遊びで使われていたとされますが、80年代に「8時だョ!全員集合」のコントで「最初はグー」を使ったことで、日本中の子供たちに広まったそうです。
このコントというのが仲本工事さんとのペアの「ジャンケン決闘」でした。
西部劇の酒場風セットにて行う「最初はグー」で始まるジャンケンで、敗者には罰ゲームが強いられるコント。
罰ゲームは水や膨らむ風船などをズボンに入れられたり、透明ケースを頭に被せられ多量の粉を注入されるなど、常に体を張ったものばかり。
当時の「じゃんけん決闘」の動画がこちらです。
このコントから世に広まり全世代の誰もが使うようになった『最初はグー』
ドリフの影響力はやっぱり凄かった。#志村けん #ドリフターズ #コント pic.twitter.com/PvaR5dJjfJ— 映【Hayuru】 (@Hayuru1509) March 30, 2020
この「「じゃんけん決闘」は後に、
「最初はグー、またまたグー(または「お次はチョキ」)、いかりやチョー介、頭がパー、正義は勝つ!」
になりました。
「全員集合!」を見ていた世代は、こちらの方が覚えているもしくはしっくりくるという方が多いようですね。
「最初はグー、またまたグー、いかりやチョー介、頭がパー、正義は勝つ、ジャンケンポン!」
幼い頃は何も考えずにやってたけど、これ全員集合の現場で始まったものだったのか…
— 結葉天樹 feat.神崎美波 (@yuiba_amagi) March 30, 2020
何かのコーナーで「最初はグー、またまたグー、いかりやチョー介、頭はパー、正義は勝つ!」でジャンケンしてたのをがっぽり割愛して「最初はグー、じゃんけんぽん」になったんですよねこれ。
歳がバレそうですが懐かしいです。ご冥福をお祈りいたします。
— 宜しく鳩 二号 (@yoroshikuhato2) March 30, 2020
ちょっと間違えてるかもしれんが、
最初はグーには続き?があって、最初はグー👊
またまたグー👊
いかりやチョー介✌️
頭はパー✋正義は勝つっ‼️(ここで好きなの出す)
正義は勝つっ‼️(あいこの場合)
って感じのを、小さい頃やった記憶がある。急に記憶が蘇った💦
— バカ鉄様🍑 (@ironlaws) March 30, 2020
ちょっと間違えてるかもしれんが、
最初はグーには続き?があって、最初はグー👊
またまたグー👊
いかりやチョー介✌️
頭はパー✋正義は勝つっ‼️(ここで好きなの出す)
正義は勝つっ‼️(あいこの場合)
って感じのを、小さい頃やった記憶がある。急に記憶が蘇った💦
— バカ鉄様🍑 (@ironlaws) March 30, 2020
どれだけ志村けんさんが偉大だったのかが分かりますね。
志村けんの功績は海外にも及んだ!YouTubeの先駆者?
志村けんさんが発案されたのは「最初はグー」だけではありませんでした。
志村けんが考えた番組は海外でもヒット!
海外にも広まったテレビ番組、「視聴者投稿ビデオ」も志村けんさんの発案だったのです。
元を辿ると1986年1月~1992年3月まで放送されたTBS系番組「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」にあります。
番組の名前にも使われている通り、志村けんさんと加藤茶さんがコンビを組み、多数のコントを放送して視聴者の人気を博した番組でした。
その中に、コントと一線を画した「視聴者投稿ビデオ」というコーナーがありました。
そしてそのタイトルは、「おもしろビデオコーナー」。
覚えている方も多いのではないでしょうか。
個人的にはちょうど見ていた世代なのでとても懐かしいです!
前述の通り、同コーナーの発案者は志村けんさん。
当時はちょうど家庭用ビデオカメラが普及し始めた時期。
視聴者が自ら笑いを狙って撮影した動画だったりコミカルに撮影できてしまった映像がこの番組で紹介されていました。
しかし当初は番組制作スタッフはこの「おもしろビデオコーナー」には反対だったそうです。
当時はビデオカメラの普及率がまだ低いとし、スタッフは反対していたそうですが、しむらけんさんがスタッフを説き伏せてこのコーナーが始まったそうです。
スタッフの懸念をよそにこのコーナーは視聴者から絶大な人気を博し、海外にも輸出されました。
そして2013年にはフランスで開かれた「世界のテレビを変えた50作」に出品され、その1つに選出されるなど、そのクオリティーの高さでも知られているんだそうです。。
「『おもしろビデオコーナー』は、米ABCテレビにフォーマット販売され、ABCはその米国版を1989年から放送中。500回を超える長寿番組となり、100カ国以上に輸出されて世界的な『視聴者ビデオ投稿番組』ブームのきっかけを作った。それが今回、”元祖”に当たる同コーナーが『視聴者投稿ビデオを根付かせた』として選出された理由となった」
志村けんはYouTubeの先駆者だった?!
志村けんさんが発案した「おもしろビデオコーナー」、現代の何かに似ていると思いませんか?
YouTubeとコンセプトは一緒ですよね?!
自分で撮った動画を「おもしろビデオコーナー」ではなく、ネット上にアップする。
志村けんさんはYouTubeの先駆者と言っても過言ではなく、多くの人もそれを認めています。
志村けんの功績として有名なカトケンの「おもしろビデオコーナー」。志村発案による世界初の素人によるビデオ投稿番組で、日本におけるソニーのハンディカム普及に合わせヒット。それが一文化として定着し現在のyoutubeにまで引き継がれている(マジ)。
— Qun (@watch_dog_timer) March 25, 2020
志村さんの世界的な功績
「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」のおもしろビデオコーナー
この番組構成を米国ABCが『America’s Funniest Home Videos』として放送を始める
さらに、これをネットでやり始めたのが、 Youtube#志村けん ありがとう
— today (@rc_succession) March 31, 2020
志村けんの死を冒涜し小銭を稼ごうとしてるYouTuberがいるらしいが、YouTube文化の基礎となり、「Original YouTuber」と賞される「America’s Funniest Home Videos」は、「カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の「おもしろビデオコーナー」の海外版だってわかってんだよな?お前等の始祖なんだよ! pic.twitter.com/dhVamkEGv2
— SOW@ぎぶみーじょぶ (@sow_LIBRA11) March 30, 2020
「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」選出の理由は、 #志村けん さん発案による視聴者投稿ビデオを紹介する「おもしろビデオコーナー」が、今や世界中で当たり前となった視聴者によるビデオ投稿を根付かせた「世界的な元祖」となったこと。
MIPTV主催者による紹介ビデオhttps://t.co/NXck6l1G1Z
— 兼子ボボロンの歴史のクスリ箱 (@KBoboron) March 31, 2020
いま日テレでやってる「世界まる見え!テレビ特捜部」でお馴染みの海外ハプニング映像、これもそもそも日本の「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の『おもしろビデオコーナー』が元ネタなんだよねぇ。
そもそも『おもしろビデオコーナー』そのものが #志村けん 氏の発案という豆知識 pic.twitter.com/qMzMwnk77G
— 時雨堂 (@siguredou) March 30, 2020
忘れてはいけない志村けんさんの偉業
おもしろビデオコーナー
Original Youtube(Youtubeの元祖)と海外では言われている最初はグー!
今ではじゃんけんの鉄板になりました(ホントはもっと長い)#志村けん— 房総のかっとびGuy!! (@seahopper7388) March 30, 2020
志村けんさんは本当に偉大な方でもあり、天才でしたね。
志村けんのプロフィール
芸名:志村けん
本名:志村康徳(しむら・やすのり)
生年月日:1950年2月20日
没年月日:2020年3月29日(70歳没)
出身地:東京都東村山市
血液型:A型
身長:166㎝
所属事務所:イザワオフィス
まとめ
志村けんさんがどのようにじゃんけんの「最初はグー」を発案し広めたのか、そして海外番組でも浸透している功績をご紹介しました。
本当に偉大な人を亡くしてしまいましたね・・・。
しかし志村けんさんの偉業は後世にも志村けんさんが望むであろう「笑いを与える」形で残っていきます。
日本が誇る、偉大な名コメディアン、志村けんさん。
今まで本当にたくさんの笑いをありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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